相続税の申告書を作成したものの、相続税の納付書の書き方・記入例がよくわからない方もいらっしゃるはず。
所得税や法人税、消費税の納付書と相続税の納付書の記入の仕方は、少し異なります。
そこで、ここでは相続税の納付書の書き方・記入例をパターン別に図解します。
相続税の納付書のパターンは基本的には2つに大別できますので、その2パターンについて記入例付でお伝えします。
難しくありませんので、すぐにできるようになります。
1.相続税の納付書の書き方 被相続人と住所が同じとき
まずは被相続人と相続人の住所が同じときについて説明します。住所が同じときとは、例えば、亡くなった親と子が同居していたときがその典型例です。
1.年度
和歴で、納付する年度について記載します。
2.税目番号
税目番号は「050」と記入します。
3.税目
税目は「ソウゾク」と記入します。もちろん、漢字で「相続」と記載しても構いません。
4.住所および氏名
住所については、被相続人と相続人が住んでいる住居地が同じであれば、記載例のように現在の住所を記載します。
この点は、被相続人と相続人が異なる場所に住んでいる場合とは異なります。
氏名については、被相続人と相続人別に併記します。
5.納税すべき金額
ここには、納税すべき金額を記入します。合計額のところには「¥」マークを記入します。
6.納期等の区分
納期等の区分については、上段に「相続発生日」(被相続人が亡くなった日)を記載します。
7.申告区分
納期の下に記入する申告区分については、4の「確定申告」に〇を付けます。
2.納付書の書き方 被相続人と住所が違うとき
次に被相続人と相続人の住所が異なるときについて説明します。住所が異なるときとは、例えば、亡くなった親と子が違う住所で別々に生活していたときがその典型例です。
1.年度
和歴で、納付する年度について記載します。
2.税目番号
税目番号は「050」と記入します。
3.税目
税目は「ソウゾク」と記入します。もちろん、漢字で「相続」と記載しても構いません。
4.住所および氏名
住所と氏名については、記載例のように被相続人の住所・氏名と相続人の住所・氏名を併記します。
この点は、被相続人と相続人が同じ場所に住んでいた場合とは記載が異なります。
5.納税すべき金額
ここには、納税すべき金額を記入します。合計額のところには「¥」マークを記入します。
6.納期等の区分
納期等の区分については、上段に「相続発生日」(被相続人が亡くなった日)を記載します。
7.申告区分
納期の下に記入する申告区分については、4の「確定申告」に〇を付けます。
相続税申告書の提出先と税金の納付先
相続税の申告書は亡くなった人の住所を管轄する税務署に提出します。納税先も、亡くなった人の住所を管轄する税務署です。相続人が住んでいる場所を管轄する税務署ではないので、間違えないように注意しましょう。
相続税の納付書の入手先
相続税の納付書は、最寄りの税務署や金融機関で入手できます。
ただ、金融機関では最寄りの税務署宛ての納付書しかないことがほとんどです。
例えば、東京にお住まいの相続人が福岡の税務署に納付しなければならないときに、福岡の税務署宛ての納付書は最寄りの(東京の)金融機関では入手できません。
このようなときには、最寄りの税務署(東京)で、福岡の税務署宛ての納付書を発行して頂くことになります。